社長ブログ
2021.10.8
ピアノ塗装工房訪問
今日は時間を作って弊社がピアノの塗装修理をお願いしている工房に行ってきました。ピアノ技術者というとまず調律師を連想される方がほとんどだと思います。音程を合わせたり、鍵盤の動きを調整したり、音を整えたりと正にピアノの中身を整える人をいうのですが、中があれば外もある(当たり前ですが)というわけで、塗装をしたり、キズを直したり外装の仕事をする技術者もいるわけです。同じピアノに関わる仕事ですが、これを両方とも高いレベルで出来る技術者はそうそういないでしょう。中と外の技術は別物と言ってよいと思います。
今日はうちの中古ピアノを預けていることもあったので、お邪魔してひとしきり話をしてきました。ベテラン技術者(職人と呼んだ方がいいです)との話は本当に面白かった。塗装というものの奥深さ改めて思い知らされました。ヤマハピアノの年代や部位による塗装の違い、キズを見つける目、キズの形状による修復方法など、ここではちょっと書けない塗料の事なんかも含めていろいろ話は尽きませんでした。「塗装の仕事には幅なんて無い、直せるか直せないか」の言葉にはに自信を感じますね。毎度凄いプレッシャーの中で仕事をしていらっしゃるのだなと。こういう職人が修復したピアノを買っていただけるお客様は凄くお得ですよ。出来上がりのレベルが全然違いますから。勿論、内部の調整の方は弊社の優秀な技術者が入念な調整を施した上、店頭に展示を致します。今日作業進行中だったピアノも間もなく入荷してきます。楽しみです。